優れた保水力を持つヒアルロン酸

ヒアルロン酸といえば「美肌成分」として化粧品やサプリメントなどに配合されていることでおなじみですが、実は美容医療の世界でも使われています。それがヒアルロン酸注射です。
ヒアルロン酸はムコ多糖類と呼ばれる物質で、もともと身体の中にも備わっています。1gで6リットルもの水分を保持でき、ネバネバした性質を持っているため、皮膚の真皮層や関節軟骨などにおいてうるおいや柔軟性を保つ役割を担っています。

もともとお肌にある成分

体内のヒアルロン酸は、加齢とともに減少することが知られています。お肌のハリやうるおいが失われるのは、ヒアルロン酸の減少と関係があるとされています。ヒアルロン酸配合の化粧品やサプリメントは、外からヒアルロン酸を補給することでこれに対処することを目的とした製品です。
一方、美容医療におけるヒアルロン酸注射は、より直接的な効果を目指しています。すなわち、ヒアルロン酸を真皮層に注入することで皮膚の弾力を補い、表面のシワやたるみを目立たなくするのです。

メスを使わない美容整形

従来、美容医療におけるシワ取り治療といえば、外科手術を伴うものが主流でした。しかしこのヒアルロン酸注射はメスを一切使わず注射器1本で効果が得られるため、身体への負担が少ない「プチ整形」の技術として人気があります。
注入されたヒアルロン酸はその場にとどまりますが、時間の経過とともに徐々に体内に吸収されます。効果の持続期間には個人差がありますが、おおむね3~6ヶ月です。ただ、同じ部位に定期的に注入を行うことでコンディションを保つことが可能です。

ヒアルロン酸は、保湿効果が高いことから注目を集め、サプリメントなども開発されています。しかし経口摂取の場合、体内で分解されやすいため医学的には効果が期待できず、特定保健用食品には認定されていません。